地雷について | |
地雷・不発弾は今カンボジアにどのくらいの数があって,どこに埋まっているの? | |
地雷の数は400〜600万個、不発弾は100万発以上といわれており、特にタイ国境付近に地雷が、ベトナム国境付近には不発弾が多く残っているといわれています。 | |
対人地雷は約45種類、対戦車地雷は約20種類,不発弾は約35〜40種類くらいあるといわれています。地雷は中国、ベトナム、ロシア製が多く、不発弾は米国製が圧倒的に多いそうです。 | |
カンボジアの政府機関CMAAの許可を得た団体でなければ除去することはできません。除去技術のバラツキ防止のためです。 | |
現在、CMAC約2,000名、HaloTrust約1,000名、MAG約450名、JMAS6名(不発弾のみ)の皆さんが行っています。 | |
地雷・不発弾はひとつひとつ除去しなければならないの? | |
機械を使って沢山の地雷や不発弾をどんどん爆発させてしまえば良いのでは? | |
地雷や不発弾処理後の土地活用方法によっては、機械による処理方法が取られる場合もあります。例えば、飛行場の滑走路として活用する場合など、まず機械的に処理する周辺地をひとつひとつ徹底的に探索し処理します。次に、予定地を機械的にどんどん爆発させ土盛を6〜7mほどにして整地し、その上に層の厚い(35cm以上)コンクリートなどを敷く等して、仮に爆発できなかった地雷や不発弾があったとしても半永久的に地表に出てこないような場合は機械による処理は効果的といえます。 | |
地雷や不発弾をひとつ処理するのにどのくらいの費用がかかるの? | |
地雷や不発弾の種類や、埋設状況、処理の方法により異なりますが,1個処理するのに約100米ドルといわれています。 | |
カンボジアの人々は何で地雷の被害にあってしまうのですか?触らなければいいのに。 | |
生活圏にまだ多くの地雷が残されていて、偶然触れて被災する場合、知識が無いため危険意識が薄く平気で触れて被災する場合、そして危険を承知で地雷や不発弾を見つけ、鉄くずとして売ろうと触れて被災する場合などがあります。 | |
地雷除去をしてみたい。CMACで働くことは可能か? | |
結論から申し上げれば「不可能」あるいは「難しい」といえます。 その理由は 1.CMACはカンボジア国の公的機関あり、カンボジア国籍を有する者でなければ採用されません。但し、高度な技術を有し且つカンボジア政府からの要請があれば、テクニカル・アドバイザーとして外国人でも勤務することができます。この流れでは、JICA(国際協力事業団)が窓口になりますので、JICAの試験により専門家として認定を受け且つ研修所を終了した者が派遣されることになります。 2.日本人で地雷除去技術を有している者は、多分、自衛官若しくは出身者に限られてしまうでしょう。当然、自衛官出身者であれば全員が有資格者という訳ではありません。自衛官の中でも特別な者のみが教育訓練を受けて技術者として認定を受けます。ですから、地雷除去を「単なる作業」ではなく「技術行為」であるとお考え下さい。ちなみに、CMACでは約半年間の教育訓練を受けてから実現場に配属されます。訓練所の指導者には、オーストラリア、スエーデン、フインランド、オランダの軍人が派遣されていました。 3.現地で働くということは、言語の障害をどう乗り越えるかがポイントになります。管理者等には英語で通じますが、現場での除去要員(約2,200名)にはクメール語のみでしか通じないとお考えください。 | |
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